第二弾でも書いたように、パートナーとお金の話ができるようになってきました。
不安も共有できた。
「じゃあやろう」という話にもなった。
なのに、気づけば何も変わっていない。
貯蓄の見直しも、保険の確認も、将来に向けたお金の準備も、「やろう」と言ったはずなのにそのまま。
まったく何もしていないわけじゃない。でも、次の一歩がなかなか決まらない。
あのとき話したこと、どこいった?みたいな状態が続いていました。
怠けているわけじゃない。
でもなぜか動けない。
この「動けない」にも、ちゃんと理由があった。


動けない理由①:調べるほど、決められなくなっていった
まず大きいのが、これでした。
調べれば調べるほど、選択肢が増える。
NISAひとつとっても、つみたてか成長投資枠か、何を買うか、いくらから始めるか。
保険も、今のままでいいのか見直すべきなのか、そもそも何を基準に判断すればいいのかもわからない。
「もう少し調べてから決めよう」がループして、気づけば何ヶ月も経っている。
あとで読もうと思って閉じた比較記事が、ずっとブラウザに残っていたり。
NISAの記事を読んでいるうちに、何を比較していたのかわからなくなったり。
調べること自体がエネルギーを使うし、調べるほど決めるのが怖くなる。
今振り返ると、情報が足りなかったというより、「正解探し」になっていたのかもしれません。
調べれば調べるほど選択肢が増える。
NISAも保険も住宅ローンも、それぞれに「おすすめ」があって、それぞれに反対意見もある。
そのうち、
「もう自分で全部わかるようになったほうが早いのでは?」
と思い始めて、気づけばFP資格まで検索していました(笑)
もちろん、資格を取ればすべて解決するわけではないと思いますが…。
でも、それくらい
「誰を信じていいかわからない」「何が正解かわからない」という状態だったんですよね。
動けない理由②:同じ方向を向いているのに、進めない
話し合えた。
不安も共有できた。
でもそれは、「同じ温度感で動ける」とイコールではありませんでした。
振り返ってみると、我が家の場合は、心配している方向が少し違っていた気がします。
わたしは「何もしないリスク」が気になるタイプ。
このままで大丈夫かな。
もっと早く始めておけばよかった、にならないかな。
そんなことを考えて、まずは何か動きたくなる。
一方でパートナーは、「間違った選択をするリスク」のほうが気になるタイプでした。
本当にその方法でいいのか。
もっと良い選択肢があるんじゃないか。
だから、まずは慎重に調べたい。
どちらも将来のことを考えているし、どちらも間違っているわけではありません。
でも、警戒しているリスクが違うと、意外と前に進まない。
わたしは「早く動いたほうがいい」と思っているのに、相手は「もう少し情報を集めてから」と思っている。
同じ方向を向いているつもりなのに、なかなか結論が出ないんです。
話せたことで前進した部分もあるけれど、
「じゃあ何からやる?」になると、また別の難しさが出てくる。
そんなことが何度もありました。
動けない理由③:何からやればいいかわからない
そして実際には、「何もしていない」わけではない人も多いと思います。
NISA口座は作った。
保険には入っている。
iDeCoもやっている。
学資保険もある。
でも、「じゃあ今のままでいいの?」と聞かれるとよくわからない。
そんな状態です。
動いていないというより、「最初の一歩だけ踏んで止まっている」と言う方が近いでしょうか。
我が家も数年前に、とりあえずやった方がいいらしいと聞いてNISAは始めました。
でも、その後はほぼ放置状態。
見直したほうがいいのかなと思いつつ、何を見直せばいいのかもよくわからない。
結局、「次に何をしたらいいかわからない」がずっと続いていました。
保険、貯蓄、投資、家計の見直し。
全部なんとなく気になっているけれど、どこから手をつければいいかわからない。
老後のお金って、考えようとするとすごく広い。
広すぎて、どこに立てばいいのかわからなくなる感じがありました。
自分たちだけで整理することに限界を感じた
この三つが重なって、「もう少し調べたら動ける」という感覚がだんだん薄れていきました。
調べ続けることへの疲れと、決められないもどかしさ。
それがしばらく続いて、ふと思ったんです。
自分たちだけで整理し続けなくてもいいのかもしれない、と。
第三者が入ることで進むことって、意外とある。
友人に話すでも、本を読むでも、専門家に相談するでもいい。
「外から整理してもらう」という選択肢が抜けていただけなのかもしれません。
そこで気になったのが、FP(ファイナンシャルプランナー)への相談でした。
FP相談って実際どうなんだろう?
正直、最初はかなり構えていました。
売り込まれるんじゃないか。
専門用語ばかりで置いていかれるんじゃないか。
そういうイメージもあって、なんとなく避けていた部分がありました。
でも、実際に利用した人の体験談や口コミを見ていると、
「商品を決める」というより、「今の状況を整理する場所」として使っている人も多いみたいでした。
家計の現状、老後までの年数、何を優先したいか。
そういうものを一回整理してもらうだけでも、
「何から手をつければいいか」が見えやすくなるのかもしれない。
調べていて印象的だったのは、
「平均」や「正解」ではなく、「自分たちの場合」を整理できた、
という感想があったことです。
情報を集めていると、どうしても一般論ばかり目に入ってくる。
でも実際には、家庭ごとに状況も優先順位も違う。
だからこそ、「我が家の場合」を一緒に整理してもらう意味ってあるのかもしれないな、と感じました。
もちろん、担当者との相性もあるだろうし、一回相談しただけで全部解決するわけではないと思います。
それでも、「話し合えてるのに動けない」が続いているなら、
一度こういう形で整理してみるのはアリなのかもしれない。
我が家も、まずは一回話を聞いてみようか、というところまで来ています。
変わったこと
まだ実際に全部動き出せたわけではないんですが、
「全部一気に決めなきゃ」と思わなくなったのは大きな変化でした。
情報が足りないんじゃなくて、整理が追いついていなかった。
そう思えたことで、「まずひとつずつでいいか」と考えられるようになった気がしています。
三回を通じて思ったこと
第一弾から振り返ると、
話せるようになった。
不安を共有できるようになった。
少し動けるようになった。
この順番で、少しずつ変わってきた気がしています。
完璧な家計管理ができているわけじゃないし、老後の不安が全部消えたわけでもありません。
でも、夫婦で同じ方向を向いて考えられる感覚は、以前よりずっと増えました。
うまく話すことより、続けられる話し方を。
一回で解決しようとするより、少しずつ前に進むことを。
そのくらいの気持ちで、これからも続けていけたらいいなと思っています。
このシリーズのまとめ記事も、また別で書く予定です。
働き方もお金の関わり方も、家庭によって全然違う。
それでも、夫婦でお金のことを話そうとしている人に、少し届いたらうれしいです。

